目次
あ1 雨はどうして降るのか?意外と知らない雨について
あ2 雨の種類にはどんなものがあるの?それぞれの特徴を詳しく説明
あ3 雨の表記は意外と多い?表記の違いについて詳しく説明
あ4 水量とは何なのか?雨に関する警報の基準や仕組みとは
あ5 雨がもたらす人体への影響とは?
雨がもたらす人体への影響とは?
雨は私たちに様々な恩恵をもたらす一方で、降りすぎた大雨は浸水害や土砂災害といった災厄に変わり、私たちに不利益をもたらすこともあるでしょう。雨がもたらす不利益は災害に繋がるものだけなのでしょうか。「雨が降ったら頭痛がする」、「台風が近づくと、耳鳴りやめまいがする」など、雨によって様々な症状を引き起こすことはよく耳にすると思います。今回は雨がもたらす人体への影響について、色々教えたいと思います。
雨が降ることによる天候と体調の関係
ヒトの身体はとてもデリケートなものであり、外部の環境が変わっても内部の環境を一定に保とうとする機能が備わっています。気象が変わって外部の気温や気圧、湿度などが変化する度に、自律神経の役割により内部環境を一定に保つようになります。自律神経によるこの役割は「恒常性」と呼ばれ、人体に備わる内部維持機能となります。雨が降ることによる天候の変化は、私たちの身体は無意識のうちにストレスを感じ、このストレス反応に抵抗しようと、自律神経のうち交感神経が優位になります。これにより、心身が緊張状態になるため代謝が滞り、体調不良が起こりやすくなってしまいます。体調不良は頭痛、関節リウマチ、気管支喘息など、人によって症状は様々ものになるでしょう。
雨が降ることによる天気痛とは
雨や気圧の変化によって引き起こされる体調不良は、天気痛と呼ばれ、頭痛やリウマチなどの痛みだけでなく、更年期に由来するものや気分の落ち込みなども含まれます。天気痛は雨だけが要因ではなく、体調不良も要因の一つになりますが、そもそも天気痛の代表的な症状にはどんなものがあるのでしょうか。
・頭痛
天気痛の代表的な症状となります。脈を打つようなズキズキとした痛みが特徴であり、交感神経が優位にきたことで脳の血管が拡張し、痛み物質が放出されることでさらに血管が広がるという悪循環によって引き起こされる症状です。
・首の痛み
首には、重要な交感神経が走っており、気圧の変化を感知する内耳ともつながっています。気圧の変化により、内耳や交感神経が刺激されると、首に痛みを感じやすくなります。首は頭という重りを支えており、身体の中でも負担の大きい部位。改善策として、首の土台となる肩と背中の筋肉を鍛えておくことで、首の痛みは和らぐでしょう。
・めまい
めまいにもいくつか種類があり、天気痛の場合、気圧が内耳を刺激することでめまいが生じることがあります。
・耳鳴り
耳鳴りや、耳の奥が詰まったような重たい感じといった耳の症状も、天気痛の代表的な症状となります。天気痛の場合、耳の症状だけでなく、吐き気や眠気などを感じるケースもあるでしょう。
・気管支喘息
天気痛において、気管支喘息になりやすいのは気温と気圧の変化が大きい時季だといえます。特に、暑い夏から涼しくなる秋口は、気温と気圧が大きく低下し、空気も乾燥し始めるため、気管支喘息のリスクが高くなるといわれています。
・関節リウマチ
関節の痛みやリウマチは、天気の影響を受けやすく、これらは天気痛の症状の1種だともいえるでしょう。雨のように天気が悪い日には症状が重くなることもあるでしょう。
・うつ症状
天気や気圧の変化による自律神経の乱れは、気分の落ち込みや、不安感の増長、焦燥感を生み出すこともあります。これらにより、憂鬱な気分になってしまい、物事に集中できずに落ち着かないといった、うつ症状を引き起こすこともあります。これらは不眠や食欲減退といった不調をきたすこともあるので、注意が必要だといえるでしょう。
天気痛を受けやすい人の特徴
雨がどれだけふっても天気痛の症状になりにくい人、少しの雨でも天気痛に悩まされる人など、天気痛における感度は人それぞれだといえるでしょう。それでは天気痛になりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
・聴覚が優れている人
聴覚が優れている人は、鼓膜だけでなく、内耳の機能も優れているといえるでしょう。内耳は気圧の変化と密接な関係にあり、脳にその情報を伝え、自律神経を刺激します。内耳の機能が優れていると、微妙な気圧の変化にも敏感に反応し、自律神経を刺激するので、天気痛を受けやすくなるといわれています。
・乗り物酔いしやすい人
乗り物酔いしやすい人は、震動に敏感であるため、「揺れ」への反応が優れているといえるでしょう。気圧の変化による内耳への刺激は、一種の「揺れ」となりますので、乗り物酔いしやすい人は天気痛を受けやすいといえるでしょう。
まとめ
雨が降ると、「頭痛がする」、「身体の節々が痛い」といった症状は、自律神経によるものだと言われていますが、まだまだ解明できてないことは沢山あります。雨が降る現象として、低気圧になり、上昇気流により巻き上げられた空気が冷やされることにより、地上に落ちてくるという事象があります。この事象における低気圧が、人体への影響として大きく関わっており、体調不良の原因だといわれています。雨は私たちが生きていく上で、切っても切れないものなので、どう付き合っていくかが重要なのだと思います。
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