女性の天敵とも言える紫外線。
とくに春から夏になると日差しも強くなるため、
- 日焼け止めをぬる
- 日傘をさす
などの紫外線対策をおこなっている人も多いのではないでしょうか。
でもじつは、紫外線にはデメリットだけではなく、
- 身体
- こころ
にもたらすメリットもたくさんあるのです。
そこで今回は、
- 紫外線の概要
- 紫外線の身体へのメリット
- 紫外線の精神へのメリット
などについて、くわしく紹介します。
タイトル
紫外線とは
太陽の光には、
- 可視光線(目に見える光)
- 赤外線(目に見えない光)
- 紫外線(目に見えない光)
があります。
紫外線は、その中でもっとも波長の短い光で、以下の3つにわけられます。
[box class=”box31″ title=”UVA”]
地表にとどく紫外線の約95%をしめ、光老化を引きおこす主な原因とされています
光老化とは、
- シミ
- シワ
- たるみ
などの肌老化のことです
[/box]
[box class=”box31″ title=”UVB”]
地表にとどく紫外線の約5%をしめ、直射日光にあたらなければある程度は防げますが、
- DNAの損傷
- 皮膚がんのリスクの増大
などの原因になるので、注意が必要です
[/box]
[box class=”box31″ title=”UVC”]
もっとも有害ですが、オゾン層に阻まれ地上にはとどきません
[/box]
また、
- UVケア
- UV対策
といった言葉をよく耳にすると思いますが、このUVとは、英語で紫外線をあらわすUltra violetの省略です。
紫外線の身体へのメリット
じつは、紫外線を浴びることは、デメリットばかりではないのです。
適度な紫外線を浴びることで、身体やこころにプラスの効果がもたらされます。
そこで、紫外線を浴びると身体にどんなメリットがあるのか、紹介します。
骨の減少を抑える
紫外線を浴びると、ビタミンDが皮膚でたくさんつくられます。
ビタミンDは骨の健康のために重要で、
[box class=”box29″ title=”ビタミンBの効果”]
- カルシウムの小腸での吸収を促進
- カルシウムの尿からの排出を防ぐ
- 高齢者の転倒の防止
[/box]
などの効果があります。
また、ビタミンDが不足すると、
[alert title=”注意”]
- くる病・・・子どもに多くみられ、骨が軟化する病気
- 骨軟化症・・・骨がもろく軟らかくなり、変形するおとなの病気
[/alert]
になる危険性があります。
これは、ビタミンDが不足すると、
- 骨にミネラルを沈着させる
- 骨を正常につくりかえる
といったことができなくなるからです。
体内リズムを整える
睡眠のリズムをつくるものの1つに、メラトニンがあります。
このメラトニンが、1日の長さをきめているのです。
というのも、体内時計は人それぞれ違っていて、23時間台の人もいれば25時間台の人もいます。
人間は、脳に光が届くとメラトニンの分泌がストップし、その時点から体内時計がスタートすることで、24時間にあわせて生活することができるのです。
ちなみに、メラトニンをストップさせるには、1500から2500ルクスの明るさが必要です。
部屋の中の明るさは500ルクスほどなので、朝起きたら、窓から1m以内に入ると3000ルクスほどの光を浴びることができますよ。
睡眠の質を向上させる
朝、日光を浴びると、その15時間後から夜の眠りの深さをきめるメラトニンが分泌されます。
人間の体内時計は、
- 24.2時間
- 24時間11分
とも言われ、リセットしないと1週間で1時間以上のずれができます。
体内時計がずれると、メラトニンが理想的な時間に分泌されなくなり、睡眠に悪影響がでるのです。
また、メラトニンが不足すると、
[alert title=”注意”]
- かぜをひきやすくなる
- 疲れやすくなる
[/alert]
といったこともおこります。
基礎代謝が促進される
太陽光には、紫外線だけではなく赤外線も含まれます。
赤外線には、
[memo title=”MEMO”]
- 血管をひろげる
- 身体をあたためる
[/memo]
などの作用があり、血流が改善されることで基礎代謝が促進されます。
ちなみに基礎代謝とは、
- 呼吸をする
- 心臓をうごかす
など、生命を維持するために必要なエネルギーのことです。
このエネルギーは、
- 寝ているとき
- 座っているとき
にも消費されるので、効率よくエネルギーを消費するには、基礎代謝をあげるとよいと言えます。
がんの抑制
紫外線を浴びると、体内にビタミンDがつくられます。
このビタミンDには、
- 乳がん
- 大腸がん
を抑制する力があります。
現在、乳がんの発生率は30代から増加傾向にあります。
乳がん予防のためにも、30代以上の女性は、
- 夏の10時から14時をのぞいた時間
- 1日30分程度
日光を浴びるとよいでしょう。
紫外線の精神へのメリット
適度な紫外線を浴びることは、精神にもいい影響をあたえます。
では、どんないい影響があるのか、紹介します。
うつ状態を抑える
太陽の光を浴びると、セロトニンという脳内物質が活性化します。
セロトニンは神経伝達物質で、
[box class=”box29″ title=”セロトニンの効果”]
- 感情や気分のコントロール
- 精神を安定させる
[/box]
などの作用があります。
セロトニン不足になると、
[alert title=”注意”]
- 睡眠障害
- 集中力の低下
- 意欲の低下
- 疲労感
[/alert]
などの症状、いわゆる、うつ病になりやすくなります。
また、うつ病には季節性のものもあり、冬季うつ病というものがあります。
冬季うつ病の原因は、日照量の不足とされていて、
- 緯度が高い
- 日照時間が短い
地域で発症率が高くなっています。
このことからも、太陽の光を浴びることは大切だということがわかります。
「幸せホルモン」が分泌される
日光を浴びると、セロトニンの分泌が高まります。
セロトニンは、別名「幸せホルモン」ともよばれ、こころの安定をたもつ脳内ホルモンのことです。
また他にも、
[box class=”box29″ title=”セロトニンの効果”]
- ストレスホルモンが増えすぎないようにする
- 自律神経の安定
- 老化防止
[/box]
といった役割をもっています。
まとめ
紫外線のメリットには、様々なものがあることがわかりました。
まず、太陽の光には紫外線だけではなく赤外線がふくまれるため、身体をあたためる力があります。
これにより、血流が改善され、基礎代謝が促進されることがわかりました。
つぎに、紫外線を浴びると、体内にビタミンDが生成され、
- 骨の減少の抑制
- がんの抑制
などの効果があることがわかりました。
ほかにも、
- アレルギーの抑制・・・花粉症など
- 成人病の予防
- 高血圧
- 糖尿病
- 心疾患
- 長寿・・・加齢にともなって慢性疾患をひきおこす毒性たんぱく質の蓄積をふせぐ
などの効果があるとされています。
また、紫外線を浴びることで、メラトニンが分泌され、
- 体内リズムを整える
- 睡眠の質を向上させる
などの作用があることがわかりました。
ほかには、太陽の光を浴びるとセロトニン(別名、幸せホルモン)の分泌が高まることで、
うつ状態を抑える作用があるとされています。
このように紫外線を浴びることは、身体やこころにプラスの効果があることがわかりました。
しかし、身体やこころによいからと、過度に紫外線を浴びることは危険です。
紫外線のデメリットを避け、メリットを得るには、紫外線の弱い
- 午前10時まで
- 午後3時以降
に、15分から30分ほどの日光浴をするとよいでしょう。
バランスよく紫外線とつきあっていくことが大事ですね。
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