秋が深まり冬の近づきを感じたとき、雪が良く降る地域では早めに雪対策を行います。
しかし、雪があまり降らない地域では雪対策を全く行わないという方も多いのではないでしょうか?
最近では、地球温暖化等の影響もあって雪があまり降らない地域にも思わぬ大雪が降ることがあります。
知らなかったせいで被害を受けてしまわないように、身近な雪対策を知っておきましょう。
タイトル
雪による被害とは
雪による被害、つまり雪害は豪雪地帯ならではの災害から、雪があまり降らない地域でも起こる事故まで多くあります。
具体的な例を5つ挙げると
[box class=”box27″ title=”雪による被害”]
- 除雪中の事故
- 雪道での事故
- 停電
- 雪崩による事故
- 家屋の倒壊
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がよく被害を受けやすい事故です。
いずれも身近で起こってしまう事故であるために犠牲者も多く、毎年けが人や死者が出ています。
加えて、雪害は大雪が降った当日だけでなく、その翌日以降も事故が起こることがありますので、よく注意しておきましょう。
雪害への対策方法
そこで、ここでは住宅周りなどの身近な雪対策をご紹介します。
事前に雪対策の仕方について知っておくことで、いざというときに慌てず速やかに対処が出来ます。
雪があまり降らない地域の方でも知っておいて損はないので、ここで知っておきましょう。
①住宅の雪対策
まずは、一番身近な住宅周りに関する雪対策を解説します。
屋根の雪対策
雪は積もると大変重くなり、放置してしまうと住宅が倒壊してしまう恐れがありますので、屋根から雪を下ろす雪下ろしが必要です。
しかし、毎年雪下ろしの作業中に多くの犠牲者が出ており、雪害の被害の多くは雪下ろしが原因であるほど、危険な作業でもあります。
もしも雪下ろしを行う際には、はじめに以下のポイントを確認してください。
[box class=”box29″ title=”雪下ろしのポイント”]
- 本当に雪下ろしが必要なのか確認すること
- 作業は必ず2人以上で行うこと
- 命綱やヘルメットといった安全な装備で行うこと
- 雪を落とす場所に人や壊れやすいものがないか確認すること
- 周りに雪を残したうえで雪下ろしを行うこと
- 滑りにくいように屋根に少し雪を残して作業すること
- なるべく気温が低い日に作業を行い、晴れの日や風が強い日は避けること
- はしごをしっかり固定すること
- 除雪機の雪詰まりは必ずエンジンをとめてから取り除くこと
- 用具の点検はこまめに行うこと
- 携帯電話を身に付けること
- けっして無理をせず、こまめに休憩すること
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以上のポイントに注意して、慎重に作業を行いましょう。
自信がない方は専門業者さんに頼むのも手です。
また、雪があまり降らない地域では、中途半端に積もった雪が周囲に落ちることで被害を起こすケースが多いです。
そこで、屋根に雪止めの金具ををつけたり、雪の落ちにくい板金に屋根を葺き替えたりするといった工事が有効ですよ。
窓の雪対策
窓や玄関扉のガラスが降ってきた雪や積もった雪の重さに耐えきれず割れてしまうことがあります。
雪かきや雪下ろしで対策するほかに、2重窓や雪囲いパネルで対策するのが有効です。
窓の破損による危険を防げるほか、室内の暖気を逃がさず、外気の侵入を防げますので、きわめて有効な対策手段となります。
②車の雪対策
雪の降る日に車を運転する際には、しっかりと対策しないと事故のもとです。
対策と準備を万全にしましょう。
事前準備
雪道でのトラブル、事故を防ぐには事前の準備が重要です。
まずは、以下の準備を行ってください。
[box class=”box29″ title=”事前準備”]
- ウォッシャー液を寒冷地用に入れ替えること
- 積雪に備えてワイパーを立てておくこと
- 運転前には靴についた雪を払っておくこと
- タイヤチェーンやジャッキを持ち物に入れること
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また、発進前には以下のポイントの雪かきを行うことが大切です。
[box class=”box29″ title=”発進前のポイント”]
- 運転席側のドアと屋根の雪を払ってからドアを開け、エンジンをかけ、デフロスター、リア熱線をONに
- 屋根前方
- 前席左右の窓
- フロントガラス(ワイパーを元に戻す)
- リアガラス
- 前輪のホイールハウス
- 車両前方の道路
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そして、その他の装備をチェックして、早めに出かけましょう。
走行中
走行中は、路面の凍結や雪による視界不良に注意です。
アイスバーンやブラックアイスバーンといった見えづらい路面の凍結に気をつけてください。
スタッドレスタイヤを付けているからといって油断せず、スピードを控えめにして丁寧に運転しましょう。
③徒歩の雪対策
豪雪地帯に限らず、雪が少ない地域でも徒歩で雪道を歩くときに、転倒事故には注意してください。
一見乾いているように見える地面でも薄く凍っていたり、雪が踏み固められて滑りやすくなっているところがあります。
歩くときには、小さな歩幅で靴全体を路面に付けてゆっくり慎重に歩きましょう。
靴も滑りにくいゴム長靴などを履いておくと、なお良いです。
また、晴れの日の場合、屋根などから雪のかたまりが降ってくることがありますので、頭上にも注意してください。
まとめ
雪による被害の対策のうち、身近なものの対策をご紹介しました。
これらを参考にして、冬が来る前に対策に必要となる用具を事前に取りそろえてみてください。
そして、気象庁や地元の市区町村の注意喚起にも耳を傾けて、自分の身をしっかり守りましょう。
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