空を眺めていると、変な形の雲を見たことはありませんか?
雲は、大気の状態によって様々な形状になる自然の産物だといえるでしょう。
雲は同じ形になることが無く、写真映えする雲も数多く存在します。
「澄み渡るような青空に白い雲」を写真に収めたくなる人も多いのではないでしょうか。
雲には、普段なかなか見ることのできないような珍しい形の雲もあり、ついつい写真を撮りたくなるものもあります。
この記事では、普段なかなか見ることのできない、写真を撮りたくなるような雲について解説したいと思います。
タイトル
天気が急変する可能性のある珍しい雲
珍しい雲は、普段なかなか見ることができず、思わず写真に撮りたくなると思います。
珍しい雲の中には、天気が急変するような気象に関係するものもあるので注意が必要です。
天気が急変する可能性がある珍しい雲は3つあります。
- 乳房雲
- スーパーセル
- 漏斗雲
天気が急変する可能性がある珍しい3つの雲について、説明したいと思います。
1. 乳房雲(にゅうぼうぐも)
乳房雲は、雲の底がモコモコとしたこぶのような形になっており、大雨や雷、竜巻が起こる可能性があります。
乳房雲は積乱雲の底で見られることが多く、大気の状態が不安定で乱流の時に見ることができます。
1年中発生が確認されている雲ですが、夏の発生が報告されていることが多いです。
2. スーパーセル
スーパーセルは雲の幅が最大約100km、高さ約15kmにも及ぶことのある超巨大な積乱雲の塊です。
積乱雲はいくつもの対流が起きて発生しますが、スーパーセルはたった1つの対流から発生する特徴があります。
スーパーセルは全体に渦を巻くように成長するので、上空からの冷気と地表からの暖気がぶつかる部分で、長い渦ができ竜巻になることもあります。
またスーパーセルは、ゲリラ豪雨の原因の一つとされており、積乱雲が発生しやすい夏の夕方に出現しやすいです。
3. 漏斗雲(ろうとぐも)
実験などで使用する「漏斗」のような形をした雲です。
積乱雲やスーパーセルの中に、上下で方向が違う風ができると、そこに風が渦を巻いて管のようになった部分ができます。
この渦を巻いて管状になった部分に、上昇気流が空気を運ぶことにより出現する雲が漏斗雲です。
漏斗雲は、積乱雲やスーパーセルの雲梯から地表に向かって伸びていき、地表に届くと、竜巻となります。
見た目が綺麗な珍しい雲
なかなか見ることのできない珍しい雲は、神秘的な感じがする雲だといえます。
珍しい雲には、見た目が綺麗なものもあり、見れただけでもラッキーだといえるでしょう。
なかなか見ることのできない見た目が綺麗な珍しい雲には、代表的なものが5つあります。
- 傘雲(かさぐも)
- 雲海(うんかい)
- 滝雲(たきぐも)
- 真珠母雲(あこやぐも)
- 夜光雲(やこうぐも)
見た目が綺麗な珍しい雲において、代表的な5つの雲を説明したいと思います。
1. 傘雲(かさぐも)
傘雲は、凸レンズの形に似た雲が、山頂付近に出現する雲です。
傘や帽子に見立てた雲が、山頂を覆うように出現することから、この名前が付けられました。
上空の風が強い日に出現しやすく、山頂にかぶさる大きな雲と山の景色を楽しむことができますよ。
2. 雲海(うんかい)
雲海は山間部などに出現する雲であり、雲の海のように広がっていることから名付けられています。
雲海は、標高の高い山頂や飛行機などから、条件が揃うことにより見ることができる雲です。
雲海は、秋や春の明け方によく見ることができ、人生で1度は見ておきたい雲だといえます。
3. 滝雲(たきぐも)
滝雲は、雲が山頂を超えて、山の麓に向かって流れ落ちながら消えていく珍しい雲です。
滝雲は、見た目の珍しさと神秘的な雰囲気を兼ね備えている雲だといえます。
滝雲を見るためには、
- 安定した大気
- 雲が動くぐらいの強い風
- 雲海
という3つの条件が揃わなければ、見ることができません。
4. 真珠母雲(あこやぐも)
真珠母雲は、北極や南極などの高緯度地域で見ることのできる雲であり、色彩が真珠母貝(あこやがい)の内側に似ていることから名付けられた雲です。
光の屈折で雲の色が変わっているのではなく、空気中の成分によって色が付いています。
オゾン層がある20~30kmで発生している雲であり、オゾン層の破壊に関係性があるとされ、研究対象になっている雲となります。
5. 夜光雲(やこうぐも)
夜光雲は、高緯度地域でよく見ることができ、高さ80kmというはるか上空で発生する雲です。
日が昇る前か沈んだ後でも、太陽に照らされることにより、夜でも光って見える特徴があります。
神秘的な夜光雲は、見ただけでもかなり幸運だともいわれています。
まとめ
なかなか見ることのできない珍しい雲は、天気が急変する雲や、見た目が綺麗な雲など様々なものがあります。
天気が急変する雲は、大気の状態が重要であり、なかなか見ることはできません。
見た目が綺麗な雲は、高緯度地域や高い山の山頂など、見られる場所が限られています。
珍しい雲は特定の条件下でしか見られないものあるので、すべて見ることは難しいと思います。
珍しい雲の写真を撮るのに夢中になり過ぎてしまい、天気の急変に気付けなかったなんてことにならないように注意してくださいね。
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