雨が降る際、曇っていることが多く、「雲=雨降り」とイメージしている人は多いと思います。
「快晴」「曇り」という天気を表す言葉は、雲に由来した言葉だといえます。
雲が天気に関係しているのは漠然とわかりますが、雲が天気の判断基準にどのように関係しているかはわからないですよね。
この記事では、雲が天気にどのような関係性があり、雲による天気の判断基準について解説したいと思います。
タイトル
雲量とは
晴れている時は雲が少なく、雨が降っている時は雲が多いです。
また雲が多くなることにより、日光がさえぎられて暗くなります。
このように雲の量(雲量)は、その日の天気に大きな影響を与えるものだといえるでしょう。
雲量は、雲が多いか少ないかを表すものであり、空が一面に雲で覆われている時を雲量10となります。
雲量10の反対に、まったく雲のない時は雲量0となります。
空を見渡した際、空全体の面積を10としてそのうち青空が10分の2で、雲が10分の8だけでていれば雲量は8です。
また、青空と雲のでているところとが半分ずつならば雲量は3になります。
雲量とは、空全体に対する雲の面積の割合であり、0~10の11段階で表したものになります。
雲量と天気の関係性
雲量が0~2の時、天気は「快晴」となります。
また雲量が3~7の時は「晴れ」、8~10の時は、「くもり」です。
雨か雪が降っている時は、たいてい空一面に雲が広がっているので、雲量は10になります。
「晴れ」の判断基準は広く、雲量が8であれば「くもり」な気もしますが、8割程度の雲量なら「晴れ」と感じる人が多いです。
また、太陽が出ているかどうかによっても印象が変わります。
どんよりと厚い雲が広がって太陽を覆っていると「くもり」のように感じるでしょうが、雲量が2~8なら、「晴れ」ということになります。
雲量を調べる方法
雲量を調べることは、天気予報に必要なので、私たちの生活にも大きく関係してるといえます。
天気の判断基準において、雲量は重要となりますが、どのような方法で雲量を調べているのか知らない人は多いと思います。
雲量を調べる方法は、主に2つの方法です。
- 目視による判断
- 観測機器による判断
雲量を調べる方法について、説明したいと思います。
1. 目視による判断
空を見上げて、空全体を雲がどれぐらいの割合で覆っているかを目分量で判断する方法です。
雲量を調べるのは、雲の量だけでなく、雲の形も影響するので目視中心となってきます。
天気予報の際には、気象予報士が目分量で雲量を判断し、計測機器による判断と組み合わせて、天気を決定することになります。
雲を目視で調べるには、空が見渡せる高くで広い場所で観測することが重要だといえるでしょう。
2. 観測機器による判断
雲量を調べる方法において、観測機器を用いて雲量を判断する方法です。
観測機器には、高精度で雲量を観測することができる専門的な機器もあれば、比較的安価で購入することのできる個人で使用できる機器もあります。
気象観測における雲量は、目視と観測機器の結果を総合的に判断し、観測結果を出すことになります。
各国の気象機関
日本の気象機関では、雲量を目視と観測機器で計測することにより、気象予測を行なっています。
日本以外の各国では、雲量を判断するのに「国際気象通報式」を採用しています。
国際気象通報式は、9段階それぞれの記号に雲量不明を表す記号を加えて10個の記号、または0~9のオクタを単位とする数字で表現する方法です。
国際気象通報式における、0~9オクタについて説明したいと思います。
オクタ0
空を見渡した際、雲がまったくない状態であり、無雲の時にオクタ0となります。
オクタ1
空に雲が1割ほどある状態であり、ほぼ青空の際にはオクタ1となります。
オクタ2
空を見上げた際、雲が全体の2割程度であちこちに散在している時にオクタ2となります。
オクタ3
雲が空全体の3割程度を覆っており、少し曇っている程度の時にオクタ3となります。
オクタ4
空全体の4割程度を雲が覆っており、部分的に曇っている時にオクタ4となります。
オクタ5
青空部分を雲が覆っている部分が、5~6割ほどであり、中程度の曇りの時にオクタ5となります。
オクタ6
空を見上げた際、大部分の空が曇っている時にオクタ6となります。
オクタ7
晴れ間が少し見えるか見えないかほど、ほぼ全天が曇っている時にオクタ7となります。
オクタ8
晴れ間がまったく見えず、全天が曇っている時にオクタ8となります。
オクタ9
空全体を雲で覆われており、空の状態が不明な時にオクタ9となります。
まとめ
雲量は、天気を決定する上で重要な要素であり、私たちの生活に密接に関係しているといえます。
同じ形、大きさになる雲はないので、雲量を調べるのは目視が中心です。
雲量7だとしても、空に晴れ間が見えるので、天気は晴れとなります。
雲量は日本以外の諸外国でも、天気を決める上で重要であり、オクタという単位が採用されています。
雲量を意識することにより、ある程度の天気を予測することも可能になりますよ。
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