冬になると発生しやすい静電気。
たとえば
- セーターを脱ぐとき
- ドアノブに触れたとき
など、「バチッ」と痛い思いをすることもしばしばありますよね。
しかし、静電気のショックに敏感な人もいれば、ほとんど感じない人もいます。
なぜ、人によって静電気の起こりやすさが違うのでしょうか。
静電気をためやすい人は、体に問題があるのかもしれません。
今回は、
- 体が静電気をためる仕組み
- 静電気をためやすい体質
について解説します。
できれば、静電気を体にためず、快適に過ごしたいものですよね。
静電気を体にためないための対策方法についても説明します。
静電気が頻繁に起こって困っている方、必見です。
タイトル
静電気とは
そもそも、静電気とはなんでしょうか。
静電気とは、「止まっている電気、つまり、物質内にたまっている電気」です。
もう少しくわしく説明すると、「物体が帯電している状態、または帯電している電気そのもの」のことをさします。
帯電という言葉は聞きなれないですよね。
物質に含まれている、
- プラス電気の割合が多くなることを「プラスに帯電」
- マイナス電気の割合が多くなることを「マイナスに帯電」
といいます。
すべての物質は、プラス電気とマイナス電気を同じ数だけ持っています。
それは、人間も同じです。
異なる2つの物質をこすり合わせると、物質に含まれるプラス電気またはマイナス電気がもう片方の物質に移動し、その帯電した状態のことを静電気といいます。
体が静電気をためる仕組み
「バチッ」と不快をもたらす静電気は、摩擦によって起こります。
たとえば、
- 車から降りようとしたときのシートと衣服の摩擦
- コートを脱ぐ瞬間の摩擦
などです。
これを摩擦帯電と呼びます。
しかし、静電気をためこんでいるのは衣服なのに、なぜ人体も帯電してしまうのでしょうか。
人体に帯電する現象は、静電誘導と呼びます。
静電誘導は、
- 金属
- 水道水
のように、電気を通しやすいもののそばに静電気をもった物体が近づき、物体がもつプラスとマイナスの電気が移動することです。
帯電した人体が金属にふれると、静電気が発生するというわけです。
静電気をためやすい体質とは
「静電気が起こりやすい体質で…」と悩んでいる人はいませんか。
こうした静電気が起こりやすい状態のことを、帯電体質と呼びます。
帯電しやすい人は、生活習慣が原因で自然放電しにくくなっていると考えられます。
それは
- 不規則な生活や睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 精神的ストレス
の3つが大きな原因です。
たとえば、
- 糖質や脂質の過剰摂取
- ジャンクフードに偏った食事
です。
食生活が乱れると、体の酸化が進んでしまいます。
また、寝不足は体のマイナス電気が減り、プラスに傾いてしまうので、バランスが崩れてしまいます。
さらに、精神的なストレスも影響しています。
静電気の起こしやすさは、体だけでなく、心が健康かどうかも関連しているのです。
静電気を体にためないための対策方法
静電気の発生のしやすさは、身に着けているものだけでなく、心身の状態も影響していることがわかりました。
では、静電気を体にためないためには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、
- 肌や髪を保湿する
- 洋服の組み合わせを工夫する
- 水分を摂取する
- 部屋を適度に加湿する
- ストレスをため過ぎない
の5つの方法を紹介します。
あなたの生活習慣を少し見直すだけで、静電気が起こりにくくなるでしょう。
肌や髪を保湿する
肌や髪を保湿すれば、自然放電を促すことができます。
たとえば、
- ハンドクリームを塗る
- ヘアオイルをつける
などです。
特に、手足や首回りは外気に触れやすい場所なため、念入りに保湿する必要があるでしょう。
洋服の組み合わせを工夫する
プラスとマイナスの性質の素材を組み合わせると静電気をためやすくなります。
衣服には
- プラスに帯電しやすい素材
- マイナスに帯電しやすい素材
があります。
プラスに帯電しやすいものは
- ウール
- ナイロン
など、マイナスに帯電しやすいものは
- アクリル
- ポリエステル
などがあります。
そのため、
- ウールのセーターの上にフリースの上着
- ポリエステルのスカートにナイロンのストッキング
を合わせると静電気が起きやすくなります。
また、天然繊維は静電気が発生しずらいです。
天然繊維とは、
- シルク
- 麻
などです。
天然繊維は適度に水分を含んでいるため、発生した電気は水分をつたって空気における水分として逃げていきます。
ちなみに、洗濯のときに柔軟剤を使用すれば、衣類の表面がなめらかになり、摩擦が減って静電気防止につながります。
水分を摂取する
水分補給も静電気の発生防止になります。
ミネラルを多く含んだ、
- アルカリイオン水
- ミネラルウォーター
がおすすめです。
体内の電気バランスがくずれ、静電気が発生しやすい酸性の体を、水を摂取することで中性にもどすことができます。
部屋を適度に加湿する
湿度を調整することで、静電気を防ぎましょう。
一般的に、湿度が40%以下だと静電気が起きやすく、25%以下になると静電気が発生します。
湿度が高いと、空気中の水分量が多くなるので、空気中の水分をつたって自然と静電気が逃げていきます。
乾燥しやすい冬場は、加湿器を使用することをおすすめします。
また、手軽に乾燥を防ぐ方法としては
- 洗濯物を室内に干す
- 水をいれたコップを部屋に置く
などの方法があります。
ストレスをため過ぎない
体がつかれていると、体内のイオンバランスがくずれやすくなってしまいます。
たとえば、
- 湯舟にゆっくりつかる
- しっかり睡眠をとる
- バランスのよい食事
などです。
なるべくストレスを減らし、疲れを感じたら翌日に疲れを持ちこさないように心がけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
静電気は摩擦によってだけでなく、体や心の不調によっても発生しやすくなることがわかりました。
また、静電気を体にためない方法としては
- 肌や髪を保湿する
- プラスとマイナスの素材の服を組み合わせない
- 水分を摂取し体内から乾燥を防ぐ
- 部屋の湿度を40%以上にする
- ストレスをため過ぎず、疲れを持ちこさない
の5つを紹介しました。
静電気をためにくい体質づくりをおこない、快適ライフを送りましょう。
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